KAWAII KABUKI
  ~ハローキティ一座の桃太郎~

  • 上演場所   :メルヘンシアター
  • 所要時間   : 約40分
  • ピューロパス :利用可
kawaii kabukiピューロランド公式サイトより

ピューロランドで歌舞伎を取り入れた新ミュージカルを2018年3月10日(土)より上演します!
サンリオキャラクターの「KAWAII」と「歌舞伎」がコラボレーションしたミュージカルショー!どうぞご期待ください!

ピューロランド公式サイトより

メルヘンシアターの演目は、前作の「不思議の国のハローキティ」まで、ここしばらく宝塚歌劇団監修の作品が上演されていました。

今回は「歌舞伎」ということで、松竹が全面監修です。

松竹は、日本の伝統芸能である「歌舞伎」を支えている会社ですから、「歌舞伎」を演ずる上では欠くことが出来ないパートナーですね。

ちなみに松竹は「歌舞伎」という言葉自体の商標権を持っている会社なので、勝手に商品等に「歌舞伎」という言葉を使ってはいけません。
このブログが怒られないといいなぁ~と思います。

ダメなら早めに言ってくれればソッコーで消しまーす!


さてさて、このショーの脚本・演出は「スーパー歌舞伎」を手掛けてきた横内謙介さん。

歌舞伎役者の市川笑三郎さんの演技指導のもと、ハローキティ、ダニエルなど
サンリオキャラクターたちが初めて歌舞伎に挑戦します。

そうです!前作までの宝塚感バリバリのレビューや大階段でのダンスとはガラッと違う、歌舞伎の見得や大立廻りなど披露する姿は必見!


kitty-reviewこれが前作の宝塚ダンス
何気にクオリティ高し!
こちら歌舞伎の衣装です
出演キャラの面々

上演中は撮影禁止なので写真は載せられませんが、上演前の舞台であれば問題なしですよね。

舞台の幕はこのように 、しっかりと歌舞伎座の定式幕の柄になっています。
歌舞伎揚げの袋の模様と同じあれですね。

他にもキティのちょうちん が飾ってあったり、さすが松竹監修!きちんとそれらしく仕上がっていまして、随所にピューロランドと松竹の本気がうかがえます。

KAWAII KABUKI のストーリー

ピューロランドに誕生したハローキティ一座。

一座のこけら落とし公演「桃太郎」の上演から物語はスタートします。
鬼はバッドばつ丸、その鬼に立ち向かう正義の武者を、シナモロール・ポムポムプリン・ディアダニエルが演じます。

鬼達との戦いに三武将は悪戦苦闘するも、ハローキティ座頭演じる桃太郎の登場で無事に劇中劇は幕を閉じます。
しかしその公演が終わった後、一変して劇場中の電気が火花を散らして停電に。


やっと明かりが戻ると、目の前に現れたのは、一座の誰も見覚えの無い鬼。
突如現れた見知らぬ鬼の姿に劇場裏は大パニック!

果たして、この鬼の正体は一体誰なのでしょうか?

サンリオピューロランド公式サイトより

あたくしも歌舞伎に詳しい訳ではないんですが、それでもこのショーでみられる歌舞伎独特の表現技法のうち、いくつかは分かります。

  1. 口上:一同が客席に向かって正座して並び、「すみから、すみまで、ズズズイットウーー!」っていうアレ。
  2. 六方を踏む:これも有名なアレ ですね。花道を、片足立ちでたーったーったーったーっ! ってする走り方です。 ウッチャンナンチャンの内村さんがカブいてるときによくやります。
  3. だんまり:暗い場面であることを表現するために、スローモーションで動きながら演技をするアレ。当然無言です。
  4. ん~、、、あといろいろなアレやコレや。

 

伝統の歌舞伎的表現の一方、プロジェクションマッピングなどの新しい技法も見せてくれて、これがすごくマッチしていて面白いです。

主演は鬼ゴロウさんになりますかね。(サンリオキャラクターは別格として)

これがまた、カッコ良い!己の影と刀で戦う鬼ゴロウのアクションに痺れます。

ちなみにこの鬼ゴロウの声は中村獅童さんです。

本物の鬼であるゴロウさんを恐れ拒絶してしまったサンリオキャラメンバーですが、パレード同様にここでもキティちゃんは戦ったりしません。

そう!みんななかよく!

これがサンリオのモットーなんです。

歌舞伎の啓蒙~世界への発信


もしかしたらこのショー、日本の伝統芸能である歌舞伎をお子様に対して啓蒙する、なんていう教育的な目的があるのかも知れません。

歌舞伎の啓蒙といえば、このショーの案内人的なキャラクターでもある、オスの三毛猫のかぶきにゃんたろう。


「かぶきにゃんたろう」のぬいさんです
絶賛発売中~

彼は歌舞伎の魅力をたくさんのお客様へ伝えていくために登場したキャラクターだそうです。
デビューは2017年4月とのことですから、 KAWAII KABUKIのスタートより前なんですね。 へ~~!

歌舞伎にゃんバサダー、かぶきにゃんたろうのサイト

歌舞伎をお子様に対して啓蒙、、なんて書きましたが、実はこのショーは世界を狙ってるような気もします

日本生まれのハローキティと、日本の伝統芸能である歌舞伎がコラボしてる訳ですよね。これって、絶対日本以外では生まれようがないミュージカルじゃないですか。それだけでもう、唯一無二

しかもこのクオリティの高さ。クオリティが低かったら「ふ~~ん」で終わっちゃうかもですが、いやいやいやいや、とんでもない。

まぁそもそもサンリオは世界企業なので、あたくしごときに言われなくても世界を狙ってるに決まってるじゃん!とか言われちゃうかも知れませんがw


ショーに関しては、個人的に一押しキャラのばつ丸くんが活躍してくれてうれしいです。

終盤の、出演者全員でのミュージカル的なダンスも大変素晴らしいです。

まぁこのメルヘンシアターでのミュージカルは、過去のどれをとっても素晴らしいものばかりであります。
今作も自信をもっておススメいたしますので、是非ご覧下さい。